2015年 05月 13日
水軒一文字での紀州釣り |
紀州釣りとの出会いは、35年ほど前、中学生の時に深日港に友達と投げの夜釣りに行った時でした。
何も釣れずに落ち込んでいたところ、夜明けと同時に大き目のバケツをぶら下げて初老の男性が波止の真ん中の我々の近くにやって来ました。
ここは釣れないのになーと思いながらちら見していると、ダンゴを10mほど先にボットン、ボットンと投げ始めるのが見えました。
しばらくダンゴを投げては回収というのを繰り返していましたが、そのうちに30㎝前後のチヌ、グレが面白いように釣れ始めました。
すごいなーと思いながら見ていたのですが、入れ食いで10匹ほど釣ったところで帰り支度を始めました。
初めて見る釣法で、ここは勇気を出して色々聞いてみようと声をかけさせてもらいました。
すると、「これは紀州釣りやで。ダンゴはヌカと砂を混ぜて使うんや。サナギの粉を入れる人もおるけどな。エサはサシアミ(アミエビの大きい分)を使って、針はアブミの9号が基本や。ハリスは1.5号か2号でええんちゃうか。にーちゃんやったら竿は4mほどの方が使いやすいんちゃうか。」と丁寧に色々と教えていただきました。
その当時、釣り雑誌は関西の釣り、週刊釣りサンデーしか知らなかった私は、お小遣いが少ないため本屋で紀州釣り関連のことを必死で読みました。(笑)
今ならネットでサクッと調べられるんですが、限られた情報源から必死で集めた情報で紀州釣りなるものを始めることになりました。
さすがに自前のダンゴを作れるような状況で無かったため、ダンゴをどのように調達するかが一番の問題でした。
今ならエサ屋に行けばオリジナルダンゴやマルキューの高いダンゴネタが買えますが、その時は自前で作成するか渡船屋で手に入れるしか無かったのです。
そういう理由で、初めての紀州釣りの場所は水軒一文字としました。
現在はダンゴの販売は無いですが、その時は大きなオケに一杯千円で販売していました。
ダンゴの心配が無く、サシエだけ持参すれば良いというのは私にとっては申し分無い場所でした。
しかしながら、ダンゴの水分調整の仕方も握り具合も全く知りませんでした。
中学生と高校生の時に親と一緒に何度も通って、理想的なダンゴを自分なりにできるようになった時、初めてのチヌを手にすることができました。
36㎝のいぶし銀の綺麗なチヌで、その時の嬉しさは今でも覚えています。
チヌを釣った契機に、紀州釣りにさらにのめり込んで何度か水軒一文字に通いましたが、大学受験、大学生活、卒業、就職というイベントの中で釣りに行く機会が少なくなり、釣りというものからしばらく離れることになりました。
そんなこんなで20年ほど過ぎた昨年7月、仕事関係の仲間で釣りを趣味としてる人から紀州釣りでチヌを釣りたいという要望を出され、ならば一緒に行って釣ろうということになりました。
20年ぶりの釣行で、道具も古く、ダンゴの調達やサシエは何が良いかと色々と考えさせられましたが、最終的には近所の伊勢吉オリジナルダンゴを多めに購入、1.5㎏オキアミブロックを購入、缶詰コーンを購入して水軒一文字に向かいました。
久しぶりの釣行で、ダンゴの水分調整が思うようにいかず、なおかつ夏の暑さに負けて昼前には波止を後にしました。
当然のことながら翌週リベンジ釣行し、無事チヌを二匹ゲットし、仕事仲間に釣れることを証明できました。
その後、時間の許す限り釣行し、昨年末まで紀州釣りを楽しみました。
今年に入ってから、暖かくなる時期を待って、寒い冬はフカセ釣りを始めようと思い現在に至ってます。
今週末はいよいよ水軒一文字での紀州釣り開始かなと思っていますが、天気が良くないようで微妙な感じです。
今週ダメなら月末の土曜日になりそうです。
釣れたら良いんだけどなー。
by Takoyakida
| 2015-05-13 12:44
| 紀州釣り